第2種衛生管理者試験の重要ポイントをまとめています。マスキングされている箇所はクリックで表示されますので、重要ポイントを効率的に学習できます。
労働衛生のポイントの使い方
全マスク設定
全マスク解除
労働衛生のポイント
作業環境管理
事務室の換気
必要換気量の算出方法
- 一般作業環境において機械換気を行う場合の必要換気量(m3/h)はつぎの計算式で算出される。
室内にいる人が1時間に呼吸する二酸化炭素量(m3/h) × 100 室内二酸化炭素基準濃度(%)-外気の二酸化炭素濃度(%) - 室内二酸化炭素基準濃度(%)の数値は、通常、0.1%が用いられる。
- 外気の二酸化炭素濃度(%)の数値は、通常、0.03~0.04%が用いられる。
- 室内二酸化炭素濃度は「測定値」ではなく「基準値」が用いられることに注意しましょう。通常用いられる数値を問う問題がよく出題されています。
- 計算式の分母は「室内と室外の二酸化炭素濃度の差」です。室内の二酸化炭素濃度が高くても室外の二酸化炭素濃度も高いのであれば必要換気量は少なくなります。(⇒換気しても意味がない。)
換気に関するポイント
- 人間の呼気の成分における酸素の濃度は約16%、二酸化炭素の濃度は約4%である。
- 新鮮な外気中の酸素濃度は、約21%、二酸化炭素濃度、約0.03~0.04%である。
- 必要換気量とは、室内の空気の洗浄度を保つために入れ替える必要のある空気の量をいい、通常、1時間に交換される空気量で表される。。
濃度の単位が「ppm」で表示されていることがあります。1ppm=0.0001%(1000ppm=0.1%)です。
視環境(照明・採光)
照明の種類
- 全般照明とは、同一の照明器具を規則的に複数配置し、作業面や床面を均一な照度を得る照明方法のことをいう。(天井に配置した蛍光灯など。)
- 局部照明とは、作業面等を局部的に明るくするための照明方法のことをいう。(机上において使用する電気スタンドなど。)
- 直接照明とは、光源からの光を直接作業面にあてて照明する方法である。
- 間接照明とは、光源からの光を壁などに反射させて照明する方法である。
照明の設置方法
- 照度の単位はルクスで、1ルクスは光度1カンデラの光源から1m離れたところで、その光に直角な面が受ける明るさに相当する。
- 全般照明と局部照明を併用する場合、全般照明による照度は、局部照明による照度の10分の1以上とする。
- 前方からの照明を使用する場合は、眼と光源とを結ぶ線と視線とがつくる角度が30°以上とする。
- あらゆる方向から同程度の明るさの光がくると、見るものに影ができなくなり、立体感がなくなることがある。
「以上」と「以下」を入れ替えた問題がよく出題されます。全体と局部の照度の差は大きすぎてはいけません。また、局部照明は視界の正面には置かないようにします。
部屋の彩色・採光
- 室内の彩色で、明度を高くすると光の反射率が高くなり、照度を上げる効果がある。ただし、彩度を高くしすぎると交感神経の緊張を招きやすくなり、長時間にわたる場合は疲労を招きやすい。
- 部屋の彩色として、目の高さ以上の壁や天井は、照明効果を良くするため明るい色にし、目の高さ以下の壁面は、まぶしさを防ぐために濁色にするとよい。
- 北向きの窓は、直射日光はほとんど入らないが一年中平均した明るさが得られる。
温熱条件
温熱要素(温度感覚の4要件)
- 温度感覚を左右する温熱要素には、(1)気温、(2)湿度、(3)気流及び(4)ふく射(放射)熱の4要素がある。
- (1)気温は、空気の温度のことで乾球温度の値にあたる。
- (2)湿度は、空気中の湿乾の度合いのことで、乾球温度と湿球温度を計り、換算表を用いて算出する。
- (3)気流は、風のことであり、熱線風速計で測定する。
- (4)ふく射(放射)熱は、輻射源から放射される熱のことであり、黒球温度計で測定する。
温熱指数の種類と求め方
- 相対湿度(=湿度)は空気中の水蒸気量と、その温度における飽和水蒸気量との比を百分率で表したものである。乾球温度と湿球温度から求められる。
- 実効温度は感覚温度ともいい、乾球温度、湿球温度、気流の3要素の測定値から求められ、温度目盛りで表示される。
- 不快指数は蒸し暑さを示す指数で、乾球温度と湿球温度から計算式で求められる。
- WBGT指数は暑さ指数ともいい、乾球温度、湿球温度、黒球温度計から求められる。 高温環境の評価に用いられ、熱中症のリスク評価指標として作業強度などに応じた基準値が示されている。
乾球温度と湿球温度で求められる温熱指数
乾球温度と湿球温度だけで求められる温熱指数は、相対湿度と不快指数の2つである。
ちょっと休憩!頭の体操
更新履歴
【2024/10/5】令和6年10月の過去問題を追加しました。
【2024/4/8】令和6年4月の過去問題を追加しました。
【2023/11/5】令和5年10月の過去問題を追加しました。
【2023/4/10】令和5年4月の過去問題を追加しました。
【2022/10/3】令和4年10月の過去問題を追加しました。